システム作成のための設計図づくり

システム設計する必要性はなにか
設計図はどのように作成するのか

システム設計する必要性

自分だけが使うシステムの場合、参考程度に見ていただければ十分です。

自分以外の人のために、システムを構築する場合、
・システムを必要とする人は、システムで何ができるか、イメージが沸かない。
・システムを作る人は、実業務の実態を把握できていない。
両者で協議して要件を明確にすることを目的とします。

また、データ容量が大きくなることが予想される場合など、システム設計が必要となります。

システム設計書をつくる

1.要件定義

要件定義とは、システム開発などのプロジェクトを始める前の段階で、必要な機能や要求をわかりやすくまとめたものです。

・初期打ち合わせ確認事項
「5W1Hの法則-Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)」
・全体業務の流れ、関連部署との連携
・業務の中のシステムの役割
・次のステップ(今回の開発範囲の確認)

2.外部設計(基本設計)

要件定義を受けてシステムを作るひとが、システムを使用する人に対して、システムの内容を明示する資料。

3.内部設計(詳細設計)

開発グループ内部向け設計の資料。認識を共有、役割を明確にする資料。

要件定義の詳細

1.業務要件

システム化の目的・背景・狙い、実務の仕事の流れ、PC処理の流れを明確にします。  

2.機能要件

ハードウェア構成図     PC,SERVER ・・・
ソフトウェア構成図     OS,開発言語、開発環境・・・
ネットワーク構成図     LAN,回線、クラウド環境・・・
画面要件          画面一覧、画面遷移図、画面レイアウト
帳票要件          帳票一覧、帳票レイアウト
バッチ要件         バッチ処理一覧                
テーブル・ファイル要件   テーブル・ファイル一覧   データテーブルと保存先   
テーブル関連図       データテーブルとデータテーブルのつながり規則
外部インターフェース要件  関連システムとのデータ連携

ハードウェア構成はパソコン、サーバーに何を使用するかを決めていきます。

OS、開発言語今回は、OSにWINDOWS OS 、開発言語がEXCEL VBAで、開発環境はEXCEL VBEということになります。

ネットワーク構成については複数のパソコン、サーバーを使用する場合はそれぞれを繋げる方法を決める必要があります。

画面要件は、入力フォーム、リスト表示など直接操作、データ確認画面の仕様を決めていきます。

帳票要件は、紙媒体に印刷する形式、デザインを決めていきます。

バッチ要件は、日次、月次、期末など期日、時間を決めて行う処理です。
作業の終了した業務時間外、あるいは入力作業を停止して行います。また、締めと決めた日に、月次処理、期末には、期末処理が行われることが一般的です。

外部インターフェース要件では、他のシステムからデータを収集したり、データを受け渡す場合などの設定を確認する必要があります。

3.非機能要件

可用性とは、システムが停止することなく、稼働し続けるための対策。

性能・拡張性とは、「性能」はシステム自体の働き・パフォーマンスを指しています。システムが扱えるデータ量や処理速度が、現在の業務量に対応できるかなど。

運用・保守性とは、システムを運用する時間帯等システムを運用・保守していくうえで必要な仕組み。バックアップするデータの範囲・頻度等。

移行性とは旧システムから新システムへの移行に関する要求項目、移行中のシステム停止期間、移行の方法、移行の計画、トラブル時の対処。

セキュリティとは利用制限と不正アクセスの禁止。

システム環境・エコロジーとはシステムの構築及び運用時に制約となる法令や条約の有無、システムを利用する人数や拠点数、システムに関連するハードウェアの制限事項などについて。

以上を参考に、将来を見据えてシステム設計書を作ってみることは、とても大切なことだと思います。

自分だけが使うシステムの場合、プログラムを作成しながら、上述したことを必要性に応じて対応すれば大丈夫です。

EXCEL VBAで実践システムの基礎を習得しよう

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