変数

変数の宣言

変数とは入れ物、宣言とは入れ物に名前をつけて入れるものにルールを設定ます。
入れるものは数値、文字、範囲、データの集合体であったりします。

使用する変数の宣言を記述します。はじめにWorksheet_SelectionChange(ByVal Target As Range)を改行して押し下げ、そのうえに手入力してみてください。
画面のように一番上で宣言をすると、以下のモジュールで使用できます。単独のモジュール内でも宣言できますが、他のモジュールではでは使用できません。
下記にいくつかの変数の宣言の例を示します。

Dim i As Integer
Dim h As Integer,k As Integer
Dim flg1 As String
Dim cr1 As Integer
Dim cc1 As Integer
Dim str(0 To 5) As String

Dim i As Integerとは

コードの最上行にDim i As integerと書かれています。「iに数値(整数)を代入して数値として使用します。」という意味です。
Dimは「宣言します」
Asは「〜として」
Integerは「整数型」 

実績テーブル、マスタテーブルの作成でデータ項目をテキスト、数値、日付に分けてきましたが、VBAで使用する変数には更に多くのデータ型が存在します。
よく使わデータ変数型は以下のとおりです。

宣言の方法もいくつかの方法があり、サンプルを例示します。

  • Dim cr1 As Integer のように半角英数値が使用できます。
  • Dim str(0 To 5) As String はstr(0)からstr(5)までを一括宣言できます。
  • Dim h As Integer,k As Integer のようにカンマで区切って複数宣言できます。

変数の名称は短くわかりやすいものがよいと思います。

変数は宣言しなくても使用ができて、その場合Variant型となります。
宣言不要なため便利ですが、宣言した場合と比較してメモリを消費するようです。

Integer、Long、Double

Integerは-32,768~32,767までの整数を扱うことができます。
比較的大きな数値を扱う場合はLongを使用してください。
Longは長整数型で-2,147,483,648 ~ 2,147,483,647の範囲で扱うことができます。
小数が発生する可能性がある場合、データ型Doubleが使用されます。

数値用変数にアルファベット一文字がよく使用されます。(i,h,k,fなど)
現在選択しているセルの行と列を代入する目的でcr1,cc1を作りました。
CurrentRow,CurrentColumnの略字で、よく使用する変数は意味が自分がわかりやすいものにしておくと便利です。

String

文字列型Stringではstr(0 To 5)を文字列の入れ物に使用し、商品名、得意先名などを一時的に代入して使用します。

Public

変数をプロジェクト内のすべてのプロシージャで使用可能にするには、変数の前に Public ステートメントを置きます。
Public str(0 To 5) As String

予約語

変数名は比較的自由に名前を決めることができますが、予約語というものがあり、VBAで特別な役割を持つもので、変数の名称として使用できません。
以下が予約語の一部サンプルですが覚える必要は特にありません。間違って使用した場合にはエラーメッセージがでます。


ただし、名前を角かっこ ([]) で囲むと、この制約を回避できます。

次回はワークシートイベント1に進んでください。

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