EXCEL VBAを覚えて何をしますか

EXCEL VBAを覚える動機は人それぞれだと思います。自分の抱える仕事を効率化したい。あるいはEXCEL VBAを覚えて将来の仕事に活用したいなど。
EXCEL VBAを勉強して基礎をある程度習得したあとに、次のステップとして簡単なデータベースを作成することが良いと思います。

過去からたくさんのデータがあるが、効率的に活用ができない場合などに役に立ちます。 データベースの作成を機にデータを整理、蓄積するきっかけとなる場合もあります。 データベースとは身近な例では、料理のレシピ(材料名、量、調理方法、時間)などを揃えて蓄積したものを、必要な時に必要な情報だけ取得するようなものです。 仕事では販売、仕入れ、生産データ、技術データなどが蓄積され抽出、集計、分析などに活用されています。

大量のデータを扱う場合、EXCEL以外の選択肢もありますが、データ容量が増えてきたときにデータだけEXCELからACCESSSQL-Serverに移行することで対応可能です。 EXCELの限界について

移行の途中でデータ管理項目も変わり、データテーブルの変更など必要となることもありますが、データの移行も可能で、EXCEL VBAでのシステム開発の経験や、保存されたデータは無駄になりません。

早くデータの電子化に取り組み、活用できるようにすることが大切なことだと思います。

システム化のメリット

データを電子化すること自体が、システム化することで得られる単純で最大のメリットかもしれません。
膨大な過去のデータから瞬時に一つのデータを取り出すことができます。
複数のデータテーブルを組み合わせて新しいデータテーブルを作成することができます。

これまでの開発してきたシステムの概要をいくつかまとめてみました。

生産を管理する

工程管理のための時間管理

製造業では生産のための計画を作る必要があります。
一日に生産できる数は製品ごとに違い、生産ラインごとに能力も違います。
また、注文に対してどの製品をどれくらい生産予定するか計画を立てる必要があります。

生産実績データの活用

日々生産されるデータを電子化していきます。
生産ライン、生産時間、処理量のデータを記録し続けると、これだけでも生産履歴の記録、生産能力、稼働時間と休止時間(稼働率)を算出することができます。

また、これを活用することで生産量の予測、作業環境改善、統計的な生産分析からの品質管理に活用できます。

原材料、部品を管理する

原材料、部品の特徴を電子化する。

購買的観点や技術的観点で原材料には色々な特徴量があります。それを電子化することで選択判断を正確にすることができます。

新人の教育資料としてこれほど有効なものはないと思います。

原材料、部品の在庫を管理する。

現在の在庫量があり、日々の生産があって原材料、部品が減少し、原材料の発注と入荷があって原材料が増加します。
生産予定や過去の実績から在庫を切らさぬように発注を予定します。
期末などの特定日の在庫を棚卸しとして記録します。

仕入実績を管理する。

取引先による締め日によって仕入額を確定します。
仕入履歴の確認
仕入価格の変動の監視
仕入商品グループ別仕入れ動向

販売を管理する

販売実績を管理する

販売実績の確認
販売価格変動
顧客別、支店別、担当者別販売商品別販売動向分析
販売を予想する
利益を予想する
販売方針を決定する

顧客情報を管理する

顧客担当者、打ち合わせ内容、顧客からの要求事項などを電子化していきます。
営業の引き継ぎがされるときには欠かせない記録となります。

経費を管理する

パッケージソフトもたくさん販売されていますが、EXCEL VBAで仕訳伝票に変わるシステムを作成できます。

経費履歴を評価する

工場経費や間接部門別に消耗品や修繕費など
経費分類ごとに推移表を集計して節約するべき項目と支出すべきものを判断する。
年次に予定された支出に備える。

財務諸表を作成する

販売、原材料仕入、経費、給与データと集計して損益計算書を作成することができます。
資産台帳や棚卸しデータとの集計で貸借対照表も作成することもできます。

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